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2017_08
23
(Wed)02:24

金沢と犀星

近年の金沢ブームで、金沢の観光地は混雑するようになった。
そういう場所から逃げるように、観音坂の喫茶店へ向かった。

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賑わいから外れたような場所が金沢らしくて好きだ。
落ち着きのある雰囲気や優雅な時の流れに、
金沢らしい女性的な上品さを感じるのだ。

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この日は室生犀星の本を持ってきていた。
金沢の三文豪の中では犀星の小説が読みやすく、
特に自伝的作品の「幼年時代」「性に眼覚める頃」までは
金沢が舞台で、金沢好きにはぜひオススメの一冊だ。

なぜ、今となってこの作品がオススメなのか?
母や姉、少女と過ごした楽しい時間が、淡々と失われていく描写が
どこか今の金沢の街への想いと重なるところがある。
直接的に言うと、自分が居心地の良さを感じていた金沢が
金沢ブームの陰で失われつつあるような予感だ。

そして、小説の舞台となっている昔の金沢にこそ
「インスタ映え」なんていう薄っぺらい言葉には無い
忘れられた情緒や人間臭さがあるように思う。

今の金沢に足りないのはそういった人間臭い営みではないだろうか?
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